タンザニアの金山、買いたかったけど買えず(国際1)

中国国有の金生産大手、中国黄金集団って会社が、タンザニアで最大の金鉱山を保有するアフリカン・パブリックって会社を約3000億円で買収しようと親会社のカナダ企業と協議してたんだけど、昨年夏に改正されたタンザニアの税金ルールが原因で、買収を断念することになったんだって。
タンザニア政府的にはさ、自分の国の天然資源の取り合いなのに、カナダ企業から中国企業に売却されるだけで、なんにもおいしくないってのが耐えられなくてね、「タンザニアにある企業の株式の取引に20%の税金をかける」ってルールを作ったわけ。
結果、課税分を考えると採算が合わないってことで交渉決裂、という話。
地元政府が天然資源にまつわる売買からできるだけたくさん税金を取ろうという動きはアフリカ全土で広がってるから、アフリカに進出する企業にとって「税金対策」は新たな課題になるね。


■カミクダキストのつまりそういうこと?
さっそく国際会計事務所のアーンスト・アンド・ヤングは北京に「アフリカ税金部門」を開設。
あら、やることが早い。
(tj)