クニマス

かつて秋田県田沢湖にのみ生息した固有種の淡水魚。
全長は30-40cmで、ヒメマスと似てるけど、目と鼻の穴が大きく、ひれも長い。色
も黒っぽい。
1940年に田沢湖の水を利用した水力発電所を建設したとき、流出する湖水を賄うため
に、
玉川の水を導入したところ、田沢湖の水質が急速に酸性化して、クニマスは絶滅し
た。
と、思われてたんだけど、最近の調査で、山梨県の西湖で再発見された。
というのも、人工ふ化の実験のために、1935年に西湖などの別の湖に受精卵を送って
いたから。
それが育ってたのね。
発見のきっかけは、京都大学の中坊教授が、さかなクン(タレント・イラストレー
ター)に
クニマスのイラスト執筆を依頼したこと。
さかなクンが、イラストの参考のために日本全国から近縁種の「ヒメマス」を取り寄
せたところ、
西湖から届いたものの中にクニマスに似た特徴をもつ個体があって
解剖や遺伝子解析を行なってみたらクニマスだと判明したんだって。


■ひとこと
偶然とはいえ、さかなクンすごいね。
(ずっ)