通貨バスケット制

ある国の通貨の価値(為替レート)を決めるための方式の一つ。
まず「円とドルとユーロ」とか、いくつかの通貨を、まとめてひとつのカゴ(バスケット)に入れて、ある計算式を使ってその全体の価値を出す。
ま、厳密にいうと違うんだけど「複数通貨の価値の平均」みたいなもんね。
その値と自国の通貨の交換レートを固定する、っていう方式。
それが「通貨バスケット制」。
普通はさ、例えば日本だと「円・ドル相場」とか「円・ユーロ相場」とかいって、1対1で通貨の価値が変動するじゃない。
でもね、その国の経済がそれほど大きくない場合、どっか一つの国の通貨の値動きに振り回されると、物の値段とか、貿易とか、なかなか安定しないわけ。
ちなみにバスケットの中身を、どのくらいの比率で混ぜるかとか、どういう計算式で「バスケット」全体の価値を出すか、ってのはそれぞれの国の事情によるらしいね。


■ひとこと
基本、どの方式も目的は自国の経済を守ること。
経済の規模や強さによって、ベストな方法を選んでいるのね。
(tj)