移転価格税制

日本で作ったモノを、海外の子会社に激安で売って、海外の子会社はそれを普通の値段で売る。
すると日本にある親会社の利益は本来よりも少なくなり、逆に海外の子会社は普通よりも大きく儲けることになる。
トータルすれば同じじゃないかってことなんだけど、日本とその外国で税率なんかが違っていると海外の子会社に利益を取らせた方が得するケースがあるんだね。
で、これをやられると日本政府は本来取れるはずの税金が取れなくなっちゃうから、それを「ルール違反」として、ズルが認められた場合は追加で税金を取れるようになっている。
それを「移転価格税制」というよ。


■ひとこと
ただ、どこまでが不当に「激安」な値段でどこからが正当な値段か、判断は非常に難しく、国税庁から指摘されても「そんなはずはない!」って企業が真っ向から反論するケースも多いよ。
(tj)