独立行政法人の病院が増える(1面)

県立病院とか市立病院とか、都道府県や市町村が運営する病院を、自治体病院っていうんだけど、
その自治体病院が、独立行政法人にどんどん移行してる。
4月1日付で、21病院が移行して、総数が42病院に倍増。
2011年度も少なくとも10病院が移行するんだって。
これ、なんでかっていうと、独立行政法人になったら、人件費や医薬品費の見直しに柔軟に取り組みやすくなるから。
そもそも自治体病院は赤字だらけ。
全国に932あるうち、08年度は70%が赤字、全体でも1845億円の赤字。
かといって自治体が、財政支援できる余力があるわけでもない。
ってことで、独立行政法人になって、経営の自由度を増して、自分たちで課題に対応しようって動きね。
たとえば、民間に比べて給与が低いために、医師や看護師が集まらず、診療体制が縮小して、患者数が減って、収入が落ち込むという状況を、
給与を民間並に引き上げることで、医師・看護師を呼び込んだり、
自治体の枠組みにしばられて、年功序列で高止まりしがちな間接部門の給与を引き下げたり、
割安な後発薬(ジェネリック薬品)の使用を促進して、原材料費を減らしたり、なんて取り組みができる。
実際、効果があがっている病院もあるみたいね。


■カミクダキストのつまりそういうこと?
まだまだ600以上ある、赤字の自治体病院も、早急に改革に取り組まないと、どんどん差がついちゃうよね。
どんな組織も、経営手腕が問われる時代だよね。
(ずっ)