海外での利益を日本に戻す(1面)

これまでは海外で稼いだ利益を、国内に流す(還流する)とき、海外の税率と日本の税率の差が課税されてきた。
で、日本の法人税は約40%で世界的に高いもんだから、海外に利益を残したほうが税負担が少なくてすむ。
ってなわけで、07年度末で、企業の海外法人が持つ内部留保は約20兆円もあるのに、還流されたのは1兆円程度だった。
ところが、2009年度の税制改革で、海外からの還流の95%が非課税になったんだね。
すると、今年の決算で、国内に還流する動きが増えてるんだって。
世界で稼いだ利益を日本に集約したほうが、効率的な投資や機動的な株主配分ができるからね。
例えば、三井物産は還流額を200〜300億円増、セイコーエプソンは220億円増、HOYAは4〜6月期に1240億円増など。


■カミクダキストのつまりそういうこと?
これで、日本で使うお金が増えるから、景気回復にいいかもって、思う部分もある。
だけど、円高要因になったりして、そう単純なもんじゃないみたい。
(ずっ)