武田薬品が東大に新薬候補の仕上げを頼む(1面)

武田薬品工業は、年間3100億円の研究開発費を投入して日々新薬の開発を急いでいる。
それでもやっぱ優先順位ってのがあって、今は「がん」などの分野に力をいれてるんだって。
で、今日のニュース。
武田にとっては優先順位が低くて開発が凍結状態になっていた「アルツハイマー認知症」の新薬候補化合物を、認知症研究に力を入れてる東大に譲渡、ここから先の臨床試験とかを東大にやってもらうことにしたんだって。
これ、東大から「研究止まってるならウチにちょうだいよ」って言ったらしい。
東大の研究の結果「これは薬として使えるぞ」ってことになったら、改めて製薬会社にライセンスを渡して、製品化される。
で、武田はそこの売上からロイヤルティーを受け取る、っていう契約になってるんだって。
大学と企業が組む場合、普通は大学で開発した新薬候補を企業が精査して製品化、ってのがよくあるパターンなんだけど、今回のは逆。
でもよく考えるとこの方式も双方にメリットがあるから、他社にも広まるかもね。


■カミクダキストのつまりそういうこと?
ちなみに新薬候補が医薬品として発売できる確率は3万分の1と言われてる。
「凍結」はもったいないよね。
(tj)