政治倫理審査会

政治倫理審査会は、政治家の倫理を審査するために
日本の国会の両院および地方議会に置かれる組織のこと。
刑事事件や懲罰では責任を追及できないようなスキャンダルについて、
政治責任を追及したり、疑惑を晴らしたりする場なんだね。
できたきっかけは、田中角栄氏の問題。
1983年10月に田中角栄氏がロッキード事件の第一審で有罪判決を受けたんだけど、
その時、野党が、衆議院本会議で、議員辞職を上程してを採決すべきだーと要求して、
国会は紛糾したのね。
で、政治倫理の確立が急務だということで、与党と野党で協議会を設置して審議した結果、
政治倫理審査会が設置されたという流れ。
政治倫理審査会は、衆議院では25人、参議院では15人の委員で組織されてるんだけど、
委員の過半数が賛成するか、議員本人が申し出た場合に開かれる。
「行為規範」などの規定に著しく違反し、道義的責任があると認められた場合、
委員の3分の2以上の賛成で、一定期間の登院自粛や国会役職の辞任などを勧告できる。
ちなみに、証人喚問とは違って偽証罪に問われることはないんだって。
初めて開かれたのは、加藤紘一氏をめぐる問題で、本人の申し出によって開かれた。
以降開かれた審査会は、本人の申し出によるものがほとんど。
原則非公開で、議事録の公開も制限されてるんだけど、2002年の田中真紀子氏のときは、テレビ中継もされたね。
ちなみに現鳩山首相は、個人献金偽装問題で、委員の過半数の賛成があったから、
審査会で弁明するように求められたんだけど、強制力が無いってことで欠席してるんだね。


■コメント
なんか、中途半端だよね。
(ずっ)